【圧倒的万能】ナイキペガサスプラス200km実走レビュー 自脚強化もできる万能型ランニングシューズ

結論から申し上げますと、ペガサスプラスは私にとって購入して良かったと思えるランニングシューズでした。スロージョグ、スピード練習、ロングランと幅広いシーンを1足でカバーできるオールマイティなシューズだからです。キロ3分30秒～5分ぐらいで気持ちよく走りたいランナーにおすすめの1足だと感じております。初心者ランナーのはじめての1足から、上級者ランナーのデイリートレーナーとして活躍できる万能型シューズです。

重量

25cm　実測218g

昨今のスーパーシューズがアンダー200gであるため比較するとどうしても重量がありますが、ペガサスプラスは耐久性や安定性も確保できているため約220gという重量は軽量と言えると思います。実際に履いてみても重量は気になりません。

安定性・反発性・フィット感

ヒールカップは固めの作りでしっかりと安定性があります。ヒールカップが柔らかいと着地時にブレが生じ足が内側に倒れこんでしまうことがあります。これは故障につながる可能性があります。しかし、ペガサスプラスは着地時に左右にブレることはなく安定性が高いです。怪我を予防する観点からもヒールカップの作りは重要ですが、ペガサスプラスのヒールカップは全く問題ないと感じます。

また、ZoomXがフルレングスで搭載されておりますがどちらかというとミッドソールはやや固め。暑さも薄くないものの昨今の厚底シューズと比べると標準的な暑さです。また、ふかふか系の接地感はありませんが、安定性がありながら反発性は非常に良く軽快に走ることができます。

フィット感も良く、前足部が少し幅が広い設計になっているため指が横から押さえつけられる感覚はないです。ナイキ社のシューズはランニングだけに問わずやや幅が狭い印象ですが、ペガサスプラスからはそのような印象は受けませんでした。これはアッパー素材がニット（フライニット）であることも足当たりの良さに貢献していると感じます。

インプレッション

2カ月間、家の近くの河川敷を中心に約200km使用し、アスファルトや砂利道、不整地を中心に走りました。雨の日の濡れた路面でも使用しましたが安定性は高くグリップ力は高いと感じます。ソールが柔らかめのシューズですとカーブでシューズがよれてしまい曲がり辛さを感じることがありますが、ペガサスプラスは180度のターンでもシューズがよれることなく安定して曲がることができました。また、大き目の砂利が敷き詰められている道も20km以上試しましたがソールにひびが入ることもなく、グリップ部分にも変形はありません。耐久性も高いと言えるかと思います。

■シーン１：イージージョグ（5:00km～）

ドロップが10mmあるため自然とスピードが出て気持ち良く走れます。遅く走らなければいけないシーンでは目標ペースよりも速く走ってしまう可能性がありますが、自然なジョグペースを作ることに適しているシューズです。

■シーン2：ロングラン（4:00～5:00km)

普段4:20～4:40ぐらいの間で20～30kmほどを走りますがペースも維持しやすく走りやすいです。ミッドソールは固めですがクッション性がないわけではなく、疲労感もジョグシューズと比べてあまり差がないように感じます。

■シーン3：速めのジョグ（4:00～4:30km)

私の速めのジョグペースが4:00～4:30kmですがこの速度域が一番適していると感じます。フォアフット気味に淡々と跳ねるように進むと減速感がなくよく走ってくれます。

■シーン4：レースペース、スピード練習（3:30～4:00km)

レースペースで走ることも可能ですが、カーボン入りシューズと比べるとこの領域では脚をより使う印象です。ただ、スピード練習では前足部が広いことでフォアフットの接地感が良く、他社の同ランクのシューズと比べて自脚で走る感覚が強いです（筆者の場合adizero evo slとの比較）。自脚を強化する面でもトレーニングでは積極的に履きたいと感じております。

ペガサスプラスをおすすめしたい人

ランニングを始めるにあたっての最初の一足としてあらゆるシーンで活躍できます。また、ソールが柔らかいシューズを既に一足所持しており対となる固めのシューズが一足ほしい人やジョグシューズよりも軽く安定性のあるシューズを探している人にもおすすめです。個人的にはペガサスプラスはシューズが過剰にサポートしてくれる感は薄いため安定性を維持しながら自脚を鍛えたい方にもおすすめの一足だと感じております。

最後に

筆者は週40kmをベースにまずサブスリーを目指すランニング歴2カ月半の初心者ランナーです。楽に走れるスピードは4:10km前後。まずはサブスリーを目標にあわよくはサブエガを狙っております。自転車競技に没頭した経験から持久系トレーニングの喜びと苦しみを理解しているつもりです。そんな私が自身の経験とランニング初心者としての立ち位置から忖度なくランニングについて語っていければと考えております。どうかよろしくお願いいたします。